[予告]鷹山のお囃子@松原通(みち)の駅(松原通烏丸西入) 2015年11月21日(土) 

鷹山の出囃子の予定を紹介します。

「秋の松原お迎え提灯灯し」
日時 2015年11月21日(土)17:30~19:30
会場 田中直染料店(松原通烏丸西入)
主催 松原通界隈活性化活動プロジェクト委員会

1) ベビー・ピー 『山ぐるみ人形劇 贋作因幡堂縁起』

2) 「鷹山のお囃子とワークショップ」

本来は、今年の前祭の宵山(2015年7月16日)に開催されるはずだったイベントで、学区の子供たちが提灯を作ったりして大いに盛り上がる予定だったのですが、山鉾巡行の実施が危ぶまれるぐらいの大雨で中止になってしまいました。そのリターンマッチです。

当日の昼間の「松原通(みち)の駅」も楽しそうです。
11月21日(土)10:00~15:00

1) 祇園祭バーチャル体験&京都明細図ワークショップ
 京都市明細図とは、1927年頃に作成された火災保険図(火災保険のための地図で、建物の階数や商家、住戸の別などが記載されています)で、第二次世界大戦直後までの状況が書き加えられています。京都府立総合資料館が所蔵し、京の記憶ライブラリとして公開されています。立命館大学日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点が京都市明細図をGoogle Mapの上に重ねて京都市明細図オーバーレイマップとして公開しておられます。
 鷹山のある衣棚町でいえば、メガネ屋さん、理髪店、写真館、お茶屋さんの4軒が今も同じ場所にありますし、自転車屋さんも2014年まで同じ場所にありました。

2) 「松原通界隈 職人めぐり まちあるきツアー」

<参考>
フリンジシアタープロジェクトの公式ブログ
京都市明細図オーバーレイマップ

八坂神社名宝展@京セラ美術館 2015年11月03日(祝)~12月06日(日)

京セラ美術館 2015年秋季特別展
神々への華麗なる献上品 八坂神社名宝展
2015年11月3日(火)~12月6日(日) 期間中無休

 衹園祭の山鉾が描かれた「洛中洛外図屏風」が出展されますが、残念ながら鷹山は描かれていません。描かれているのは、方広寺大仏殿、鴨川にかかる橋、そこから真っすぐに延びる松原通。そして松原通を行く長刀鉾、松原通に向かって南下してくる白楽天山、函谷鉾、天神山、綾笠鉾、菊水鉾です。(京都市芸大の日本伝統音楽研究センターのデータベース「画像資料にきく祇園ばやし」の「洛中洛外図屏風(八坂神社本)[二曲一隻]」による)

 京都市芸大のデータベースでは、左下の鉾が菊水鉾とあるのですが、鉾頭が不鮮明で、菊水が確認できません。不思議なのは屋根が直線的な切妻であることです。菊水鉾の屋根は、曲線的な唐破風で有名です。江戸時代中期の絵図でも唐破風です。菊水鉾の歴史について詳しく調べておりませんが、屋根も時代とともに変化していったのかもしれません。

 このデータべースによると八坂神社には山鉾に関して他に2件の画像資料があります。
祇園祭礼図巻」には前祭の山鉾しか描かれていませんが、
祇園祭礼絵巻」には鷹山が描かれていてます。寛文年間(1660年代)の制作ですので、屋根のない大きな曳山です。その後、鷹山には立派な屋根が付きました。

 今回の展覧会に出展されている円山応挙筆「番鶏図衝立」は名品です。雄鶏の真っ赤なトサカとか肉髭が生き生きしていて、柔らかそうで、思わず触りたくなります。

1884(明治17)年 大雨で前祭の山鉾巡行を中断し、23日に延期

 台風11号が接近し、前祭の山鉾巡行が実施できるか危ぶまれています。祇園祭の長い歴史の中で、天候が理由で巡行を「中止」したことは記録には残っておらず、天候が理由で巡行を「延期」した記録は1884(明治17)年の前祭だけと報道されています。

 鷹山は後祭の曳山ですし、今年はまだ巡行できませんが、「鷹山は文政9(1826)年の巡行で大雨にあって懸装品を汚損し、それ以後、鷹山は巡行に加列しなくった」とされていますので、大雨は他人事とは思えません。
 
 それで、京都市文化財保護課により2011年に作成された「祇園祭山鉾行事近現代年表」を引っ張り出してみました。1884年の項目を引用します。

明治17年 1884年 前祭が大雨により巡行を中途で打ち切り、23日に延期。長刀鉾はすでに寺町松原あたりまで巡行していたが、続行困難となった(天候のために延期された唯一の事例)

KBS京都のサイトの中に、祇園祭の変遷というページがあります。ここには、

明治17年 1884年 前祭が大雨のため、長刀鉾は既に寺町松原あたりまで進行していたにもかかわらず、道路の損壊著しく、続行困難となり、一応延期、23日に再挙した。
天候の故に延期された唯一の例外である。

と少し詳しい情報が載っています。

 当時の道路は今のようなアスファルト舗装ではなく土(と砂利?)の道路でしたから、雨で道路がぬかるみになったり、穴ぼこだらけになったりして、非常に重い山鉾の巡行は困難だったのでしょう。そして道路が乾くまで日数が必要ですから、前祭は17日から23日に延期されたのでしょう。
 ちなみに当時の巡行は、前祭が四条通-寺町通-松原通のコース、後祭が三条通-寺町通-四条通のコースでした。巡行の日ですが、明治10(1877)年以降は今と同じで7月17日と24日でした。この年の大雨が原因なのでしょうか翌明治18年から7月22日と28日になり、明治21(1888)年に今と同じ7月17日と24日に戻されています。

 2015年の前祭の巡行の有無については、7月17日当日の朝5時半に決定され、
公益財団法人 京都市観光協会のホームページ
京都観光Navi
観光協会Facebook
Twitter
でアナウンスされます。

 また7月17日夜の神幸祭(御神輿が八坂神社から御旅所に渡御)は、八坂神社 2015年07月16日「台風接近に伴う神輿渡御のお知らせ」によると

17日午後5時の段階で暴風警報が発令されていた場合、石段下での神輿渡御出発式は中止いたします。
東大路通(東山安井~三条間)の交通規制(午後5時50分~午後6時50分)の間に、暴風警報が解除された場合、3基の神輿は順に出発し、それぞれ当初のコースを通って御旅所へ巡行します。
午後6時50分を過ぎても警報が解除されなければ、午後8時以降、四条通(東大路~烏丸間)の交通規制の間に、天候の状況をみて3基の神輿は四条通を西進し御旅所へ直行します。

ということで、たとえ暴風警報が発令されていても、神輿のコースを変更するなどして神幸祭(御神輿)は実施されます。

<文献>
京都市文化市民局文化芸術都市推進室文化財保護課(編) 2011 祇園祭山鉾行事近現代年表,京都市文化財ブックス

<7月17日 追記>
 当日、朝5時半に確認すると、上記FacebookやTwitterに

本日の祇園祭前祭山鉾巡行は、予定通り実施されます。

との情報があがっていました。雨の中、大変だと思いますが、ご安全に、事故などが起きませんように。