「鷹」という字のつく日本酒

「鷹」という字のついた日本酒が気になりました。例えば、灘五郷酒造組合には、
「大関」、「扇正宗」、
「日本盛」、「灘自慢」、「喜一」、「金鷹」、「白鷹」、「白鹿」、「灘一」、「宝娘」、「島美人」、「徳若」、
「道灌」、「松竹梅」、「浜福鶴」、「櫻正宗」、
「白鶴」、「菊正宗」、「剣菱」、「戎面」、「福寿」、「泉正宗」、「大黒正宗」、
「沢の鶴」、「富久娘」、「金盃」
という26の酒銘(ブランド)がありますが、多い順に「正宗」が5、「鶴」が3、そして「鷹」と「娘」が二つずつです。日本酒の酒銘を全て調べたわけではありませんが、「正宗」が多くて、鳥の中では「鶴」と「鷹」がトップを争っているのではないでしょうか。
 「正宗(まさむね)」については、「清酒(せいしゅ)」と「正宗(せいしゅう)」の掛詞で、灘の「桜正宗」の6代目山邑太左衛門が1840年に京都深草の元政庵瑞光寺で「臨済正宗」という文字を見て「正宗(まさむね)」という酒銘を思いついたのだそうです。
日本酒の銘柄「○○正宗」なぜ全国各地に?  日本経済新聞 2013年1月26日

 「鶴」も「鷹」もめでたい鳥ですが、ひょっとしたら「鷹」の音読みヨウを「酔う」と掛詞にしているのかも。

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 写真は、日本酒発祥の地といわれる正暦寺(しょうりゃくじ;奈良市)で分けていただいた油長(ゆちょう)酒造(奈良県御所市;ごせし;1719年創業)の「鷹長(たかちょう)」です。日本酒の古来の酒母である菩提酛(ぼだいもと)でていねいに醸してあります。機会があれば是非とも飲んでいただきたい濃醇辛口の純米酒です。