鷹山のパンフレット2015年版

 昨晩(2015年7月8日(水))、鷹山の二階囃子が三条通室町西入の「すし善」さんであり、店の前でお囃子を聴いておられる方に「鷹山のパンフレット」が配られていました。
 表には冷泉為恭筆「祇園祭礼絵巻」(國學院大學博物館蔵、嘉永元(1848)年)の鷹山の部分が、裏には「鷹山の雛形」(古美術「三嶋」蔵、文化14(1817)年)の写真と、「鷹山ご神体の図」(天保2(1831)年)が掲載されているA4サイズ1枚もののパンフレットです。

鷹山パンフレット(表)

 パンフレットの表面に掲載されているのは、國學院大學博物館がお持ちの『祇園祭礼絵巻』で、復古大和絵で名高い冷泉為恭(れいぜいためちか;1823-1864)が描いた絵巻物で、國學院大學図書館デジタルライブラリーで公開していただいております。
 この絵巻は、江戸時代の祇園祭に巡行した山鉾(前祭23基、後祭11基)が全て描かれている貴重な資料です。そして何よりも芸術品として美しいです。冷泉為恭は、当時の画壇で人気も実力もあった人で、京都御所のふすま絵「鷹狩」の図も残っています(《京都》 御所と離宮の栞 – 宮内庁 PDFファイル)。
 この絵巻は、祇園祭の開催にあわせて渋谷の國學院大學博物館(東京都渋谷区東四丁目10番28号;アクセスマップ)で展示されることが多いそうです。2015(平成27)年は7月11日(金)から8月9日(土)まで公開されます。詳細を別記事、特集展示「夏の祭り祇園祭と天王祭」@國學院大學博物館にしました。國學院大學博物館は、土曜や日曜も開館しておられるのがありがたいですね。

鷹山パンフレット(裏)
 パンフレットの裏面に掲載されている『鷹山の雛形』は祇園祭の期間中、三嶋さんの店頭に飾られるそうです。大屋根のてっぺんの棟木が弓状に反っているのように見えるのが他の山鉾にはない特徴に思えます。鷹山が巡行していた当時(文化14(1817)年)に作られた模型で、写実性も高いと思われます。祇園祭の山鉾の模型としては大型で、迫力があり、しかも細部まで丁寧に造り込まれています。機会があれば、ぜひご覧になってください。 

 同じく裏面に掲載されている「鷹山ご神体の図」は吉田孝次郎祇園祭山鉾連合会理事長が見つけ出してくださったもので、鷹山が居祭になった直後(天保2(1831)年)の鷹山の御神体の御衣装を知ることができる貴重な資料です。2008年7月16日付の京都新聞朝刊に記事が掲載されています。

鷹山の二階囃子でちょうだいしたパンフレットには鷹山の簡単な歴史も紹介されていますので、そのまま転載します。
 

【鷹山について】
 鷹山は応仁の乱以前から巡行していた由緒のある山鉾で、「くじとらず」の大きな曳山でした。御神体は鷹匠、犬飼、樽負の御三方で、中納言在原行平(ありわらのゆきひら)様が光孝天皇の御幸で鷹狩りをする場面です。
 鷹山も他の山鉾と同じく幾多の災害にあいながらも七転び八起きで立ち上がってきました。そして鷹山は他と競いあうようにして豪華になり、江戸時代後期には黒漆塗で破風裏は金という華麗な屋根を持つ曳山になりました。
 ところが文政9(1826)年の巡行で大雨にあって懸装品(けそうひん)を汚損したことを理由に、翌年から加列しなくなりました。それから現在まで約190年もの間、御神体をお飾りする居祭(いまつり)を三条通室町西入の町家等で続けてきました。
 近年、復興の気運が高まり、2014年に鷹山囃子方、2015年5月に一般財団法人鷹山保存会を設立いたしました。私たち(財)鷹山保存会は、鷹山の御神体が都大路を巡行する日を目指して着実に歩んでおります。

鷹山の復興には相当なお金が必要だと思います。パンフレットには寄付のお願いが記載されています。

「鷹山復興事業」ご支援のお願い
~鷹山を復興し、都大路を再び巡行するための寄付金募集~

祇園祭の最後の曳山(ひきやま)~鷹山(たかやま)の復興にご協力ください。

 祇園祭では33基の山鉾が巡行していますが、それ以外に「休み山」といって巡行に参加していない山があります。大船鉾も休み山でしたが2014年に復興しました。私たちの鷹山も休み山からの復興を目指しております。鷹山の復興に是非とも皆様の力をお貸しください。

<御寄付要領>
一口千円単位にて賜ります。
御芳名を鷹山保存会の芳名録に記載して永久に保存させていただきます。
10口以上の御寄付を賜った方には鷹山復興祈念品をご用意し、後日、お渡し致します。
1000口以上の御寄付を賜った方には、鷹山本体木組み部分に御芳名を記載させていただきます。

<御寄付の方法>
郵便振替口座 00960-7-173909 
加入者名 一般財団法人 鷹山保存会

京都銀行 三条支店 普通 店番 121 口座番号 5054850
口座名 ザイ)タカヤマホゾンカイ
名義 一般財団法人 鷹山保存会

<お問合せ先>
一般財団法人 鷹山保存会
TEL 075-221-3355 (平日9:00~17:00)

とのことです。どうか、御協力をよろしくお願い致します。

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