京都の祇園祭の期間中はキュウリを食べてはいけないの?

 八坂神社の御紋、祇園木瓜(ぎおんもっこう)はキュウリと形が似ているから、祇園祭の期間中はキュウリを食べてはいけないという人がいます。実際、博多祇園山笠のポータルサイトには山笠のタブー(禁忌)というページがあって、
祇園木瓜とキュウリ
http://www.hakata-yamakasa.net/img/page/knowledge/taboo-img02.jpg

胡瓜断ち(きゅうりだち)
ご神紋である木瓜(ぼけ)の花に似ている所から、ご神紋を口に入れることは畏れ多くも憚れると恐れ、氏子が食べることを遠慮した

と書いておられます。写真も博多山笠のポータルサイトからお借りしました。博多山笠の間はキュウリを食べるのは禁止されているそうです。
 では、京都ではどうなのでしょうか?先日、祇園祭の重要行事の主要人物で、江戸時代から続く八百屋の御当主とお話をする機会があったので思い切って尋ねてみました。
「祇園祭の間にキュウリを食べても良いのですか?」
「食べてはいけないというのは最近ひろまった話でしょ。夏のキュウリは美味しいですよ。最近でこそ色んな夏野菜がありますけど、昔なんてキュウリぐらいしか食べられる野菜は無かったのでは」とのお答え。祇園祭の期間中もお店にキュウリを置いておられるそうです。
 次に6月のある朝、八坂神社の社殿を掃除しておられた若い神職の方に単刀直入にお尋ねしました。
「祇園祭の間はキュウリは食べられないのですか?」
「まちの人の中にはキュウリをお食べにならない人もいると聞いています。料理に入っていたら食べないわけではありませんが、神社の御紋を思って下さるお気持ちを考えて、できるだけ食べないようにしています」と模範的なお答えで、キュウリを絶対に食べない訳ではないが、氏子の気持ちを考えて積極的には食べないというお話でした。
 同じ祇園祭で同じ御紋でありながら、博多祇園山笠ではキュウリは絶対的なタブーなのに対し、京都の祇園祭ではおおらかな対応をしておられるようです。

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