「鷹山の歩みと京の町」~第2回 祇園祭「鷹山の歴史と未来を語る会」

第2回 祇園祭「鷹山の歴史と未来を語る会」

テーマ「鷹山の歩みと京の町」
講師 廣田長三郎 

2013年01月16日(水) 19:00~20:30
御自宅(中京区)
会費1000円、茶菓の準備あり。

<2015年7月14日 追記>
 廣田長三郎様が2015年6月28日にお亡くなりになりました。95歳でした。
 鷹山の囃子方が釜座町の町家やすし善さんで練習する音をお聴きになって、とても喜んでおられたとのことです。また一般財団法人鷹山保存会が中心になって鷹山の復興に向かって歩んでいくのをとても楽しみにしておられたそうです。
 ひとえに廣田長三郎様が鷹山について研究してくださった蓄積があったからこそ、鷹山の復興が早く進んでいるのだと思います。
 鷹山が都大路を巡行するのをお見せできなくて申し訳ありません。御冥福を心からお祈り申し上げます。

廣田長三郎 1919-2015

主著
廣田長三郎 1989 古瓦図考―ひろたコレクション,ミネルヴァ書房

廣田長三郎 1989 古瓦図考,ミネルヴァ書房

出版社内容情報 紀伊國屋書店による著書の紹介より

【内容】
古瓦収集家として著名な廣田氏が、多年にわたり収集した一千枚を越す古瓦のうち、とくに価値たかきもの471枚、朝鮮半島の古瓦104枚を精選。一つ一つにデータを付し、専門研究者による詳細な論考を加えた画期的な文献。
サイズ B5判/ページ数 287p/高さ 27cm
商品コード 9784623019090
NDC分類 210.2

寿岳章子の「京に暮らす悦び(草思社,1992)」のまえがき――京都かく生きてありに、
寿岳章子が平成4(1992)年の祇園祭の巡行の日に廣田家を訪問し、ご接待をうけた話題が書かれています。

平成四(一九九二)年の祇園祭、私は例年と同じように、そして今年のとりわけての私のイベントは巡行日の昼ごろ、前著『京都 町なかの暮らし』(草思社刊、一九八八年→『京都 まちなかの暮らし』角川ソフィア文庫、二〇〇九年)に登場していただいた広田長三郎さんのお宅の訪問だった。(略)広田家の町内も、もともとは「山」を持っていて、それが歴史的経過で隣町へ行き、今は「山」なしになったということなので、祇園祭のあいだはちょうど山鉾町の心得でお暮らしのようであった。第一、各町内へ戻ってくるすべての山鉾は大半新町通りを南下する。ということは、広田家の前を通過する。これまでもうかがいたいと思っていたが、お宅にご不幸があって、とても祭りの気分ではおありでなかろうとご遠慮申し上げていた。今年はあつかましく、多勢の連れとともにお邪魔した。すべては以前うかがったままだったが、いかにも祭りにふさわしいにぎやかなご接待をうけた。
 折悪しく今年の祇園祭は切ないほどの雨降りだった。(略)要するにジョボジョボグチャグチャの祇園祭であった。しかし雨中巡行は結果として、ありとあらゆる意味での祇園祭の実力を示すことになった。実際、見る側としてはやきもきの極に達していたが、雨しぶきのなかのお稚児さん、おはやし、曳手、辻まわしに活躍する人々、すべて完璧にみずからの任務を果たした。いや、大したものだった。
 そんな思いを抱き、奥深い広田家の座敷であれこれのご馳走になりつつ、そして新町通りを南下する山や鉾のおはやしを聞きつつ、話は折に京都論に及んだ。率直に言って、広田さんと私とは政治的立場はちがうだろう。しかし、京都いかにあるべきかでは、とても多くの点で同感するところが多かった。私はうれしくなって、いっそうご馳走をせっせといただきながら、同憂の士(これは男性を意味するが、現代の世の中、このさい女性も入れてもらう)とともに語るよろこびを十分に味わった。

寿岳章子 1988 京都 町なかの暮らし,草思社(角川ソフィア文庫,2009)
寿岳章子 1992 京に暮らすよろこび,草思社(角川ソフィア文庫,改題「京に暮らす悦び」,2010)

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